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不要在庫を抱えないために必要な事‐生産計画

事後対策でも十分な時代は終わった

少し前であれば生産を可能な限り先に行い、在庫が大量にあったとしても事後対策として処理することで対応が可能でした。
どんなに在庫があったとしても、時間の経過と共に確実に在庫整理ができるという時代だったからです。
他にも在庫がたくさんあることで、生産が順調で無い時には在庫を代用することで生産が追いつかないという事態を避けることもできていました。
しかしながらこうした時代はすでに終わっており、現在では過度の在庫はそのまま売れ残りとして不良在庫になってしまう事が散見されるようになっています。

その理由としては、短期間の過剰在庫であったとしても新製品の販売までの期間が非常に短くなっているために、その在庫があっという間に古いものになってしまい、販売の機会を失うことがあるからです。
ですから、生産管理をきちんと行い不必要な在庫を抱えることがないにしなければなりません。
その面で非常に重要になるのが「生産計画」です。

生産計画とは何か

正しく生産管理を行い「儲け」を出していくためには「計画(PLAN)」「実践(DO)」「チェック(CHECK)」「対策(ACTION)」の4点を精査する必要があります。
この4点は全てが重要になりますが、その中でも計画(PLAN)は特に重要になり経営が健全に行われるのかどうかを左右する要素とも成り得ます。
では生産計画とはどのようなものでしょうか?

会社の中には営業部門、設計部門、製造部門、原価部門、品質管理部門、資材調達部門、工場長など数多くの部門や上席者が存在し、それによって工場や会社が成り立っています。
こうした様々な部門はそれぞれが目標を持っています。
例えば営業部門では毎月の営業目標を定めており、その営業目標を達成できるのかどうかに主眼を置いています。
しかし開発部門が最も重視しているのは、営業部門の目標金額ではなく自分たちのデザインがマーケットに受け入れられるかどうかです。
資材調達部門は、決められている資材がキチンと納品されているのか、資材の不足が起きていないか、どのように資材が使われているのかなどを重視しています。
このように各部門によって適切な目標や目的を持っていますが、これらが全て生産を適正に行なうことに貢献するかというとそうではありません。

例えば営業部門が売上目標を達成するために、予定外の受注を決めてきてしまうとどうなるでしょうか?
確かに会社としての売上は伸びることになりますが、資材部門が確保していた資材の不足が発生する可能性がありますし、製造部門では予定している生産量を超えてしまうため他の生産量を減らす必要が生じる可能性もあります。
このように1つの部門の目標が必ずしも各部門にとって利益になるわけではないわけです。
こうした各部門での目標や要求に関してバランスを保ち、会社としての目標を達成するために生産計画が必要になります。
加えてマーケットの状態にも目を配る必要があります。
ライバル会社の新商品や生産状況、消費者の声など外部の情報もしっかりと取り入れながら生産計画を行なう必要もあります。

全ての部門状況を精査し外部の情報も組み入れながら、各製品の生産量・生産開始日や納品日などの生産日程・資材や部品の決定などを決めていきます。
この生産計画は1部門の要望だけを考慮に入れて決定することではなく、各部門の要望を会社の目的と合わせていく作業であり、且つ各部門が納得して協力できるプランです。
いわば各部門が協調できるようにするためのコンダクターのようなものであり、これを立案するのが生産管理業務ということです。

生産計画は期間によって異なる3つのタイプがある

生産計画には3種類あり、1つは先程説明した「生産実行のための短期的な生産計画」です。
これは製品の生産のために行われる生産計画で、会社や工場は適切な量の在庫を維持し不要在庫を大量に抱えてしまうことがなくなります。
もう1つの生産計画は業務運営を行っていくための生産計画です。
生産は一時的に行われるものではなく、一定の期間を通じて行われるものなので、「中期的な業務計画」も必要になります。
例えば生産管理は、資材調達部門に今後3ヶ月の間業務を行っていく上で十分な資材が確保されているのか、その資材をどのように計画的に使用していくのか、勤務体制はどうするのか方向性を決定しなければなりません。
中期的にはこの生産計画に従って生産が行われていきます。

最後の生産計画は「長期的な生産計画」です。
期間としては1年から3年間のスパンで計画を立てることになります。
例えば、新製品開発は数ヶ月で行われるものではなく、長期的に各部門が開発部門と協力して行っていく必要があります。
さらに新工場の開設なども必要になることもあり、これも長期的な生産計画に含まれます。

このように生産計画と一言で言っても期間によって異なるものがあり、それぞれが必要な計画書で、これが無いなら各部門が協力し合うことが難しくなるため生産計画書は非常に重要なものです。

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