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儲けの向上のためには自動化が必要なのか?

自動化を導入‐間違っている理由

戦後の日本では、作業効率を上げるために機械を導入するという方法が取られていました。
機械を導入することで人件費を削減することができる上に、さらに生産量が伸びると期待されて多くの企業や工場では機械の導入を行ってきました。
確かに黙っていたとしても受注が次々に入って来ていたような時代であれば、機械を導入し生産量を上げることで機械の導入費用を回収することもできていました。
つまり、機械の導入によって自動化を図ることは一種の先行投資という意味合いをもっており、多くの工場ではこうした投資を行っていました。
機械を導入して自動化を図るということは、現在でも一種の投資のような見方を持たれています。

しかし経済事情は昔と大きく変化してきています。
待っているだけで受注を得られた時代は終わり、受注を得るためには多大の努力が必要になりました。
つまり機械を購入し自動化を行なうことがそのまま「儲け」に繋がるというわけではないということです。
では機械導入におけるデメリットとはなんでしょうか?

機械導入による自動化のデメリット1

自動化に踏み切ることによる一番のデメリットは、機械購入のための費用を回収できない可能性もあるということです。
機械の導入は決して小さな数字ではなく、時には数千万円という出費になることもあります。
つまり、この金額を回収できない場合には「資本の固定化」という問題が起きてしまいます。
これは会社の資産の中の固定資産の比率を表す言葉で、仮に費用を回収できないのであれば、工場や会社の資産のほとんどが機械ということになり資本が少ないと判断されてしまう可能性もあります。
銀行にそのように判断されてしまう場合には、資金繰りが急激に悪化することにも繋がるため、機械導入による自動化には慎重である必要があります。
他にも自動化のデメリットにはどのようなものがあるでしょうか?

機械導入による自動化のデメリット2

生産の自動化のために機械を導入したのはいいものの、しばらく使用した後に機械に投資した意味がほとんど無くなってしまうこともあります。
例えば、機械を導入したもののマーケットの要求と機械が合わなくなってしまうなら機械を使い続けることはできなくなります。
さらに機械による生産が思っていたよりもスピーディーではなく、人の行なう生産作業の方がスピーディーで、機械による自動化よりも良いというケースもあります。
こうなると機械を導入した意味がなくなってしまいます。
ですから自動化を図る前に、機械をどれくらいの期間利用することで減価償却できるのか、生産スピードを本当にUPすることができるのかをきちんと判断する必要があります。

例えば、自動化に向いている作業のみ機械を使い、その他の生産過程に関しては人間の手で行なうというように「半自動化」を導入することも検討できます。
なんでもかんでも自動化にしてしまうと、工程が細かく細断されてしまい逆に効率的ではなくなってしまうこともあります。
そして機械導入に伴うコストよりも、海外での資材調達と部品の生産の方が意外とコストを抑えることができたり、海外展開をよりスムーズにすることもあり得ます。

自動化を導入するべきかどうかを生産管理業務者が判断する重要性

先程考慮したように機械による自動化にはメリットばかりではなくデメリットも存在しています。
しかし経営陣が自動化について検討する時には、メリットにしか目がいかなくなるという傾向があります。
いわば機械が起爆剤となり経営を好転させてくれるという夢を見ているわけです。
一旦夢を見始めてしまうと冷静に判断することができなくなるため、経営陣に機械導入における最終決定を任せてはいけません。

機械を導入するならどれくらいのメリットが発生するのか、どのくらいの期間に渡り機械を使い続けることができるのか、その機械の導入が将来にどのような影響があるのか、最低限こうした問いに対して答えられなければ、自動化を盲目的に実行しようとしていると判断できます。
そのため機械を導入し自動化を図ることを検討しているのであれば、生産管理部門が主導で判断していくようが良いでしょう。


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