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平準化生産は安定した生産を実現する

行き当たりばったりの生産からの脱却

受注が入ったら、その製品を一気に生産するという方法を取っている工場があります。
しかし、こうした生産方法ではイレギュラーな受注や、突然の経済状況などの変化に対応するのが難しくなります。
「儲け」を確実に増やしていくためには、毎日の生産をバランス良くし、稼働していない日もしくは稼働率の悪い日を減らすことが必要になります。
行き当たりばったりの生産の場合には、受注が入るまでは仕事が少なく、仕事が入った場合には急にフル稼働になるというように非常にバランスが悪くなる傾向があります。

これでは生産も「儲け」も従業員の負担も全てのバランスが悪く、結果としてこうした工場は立ち行かなくなるケースが多く見られます。
こうした生産方法からの脱却が「儲け」を生み出すことになり、その方法が「平準化生産」と呼ばれるものです。
では平準化生産とはどのようなものなのでしょうか?

平準化生産は生産を安定させる方法

平準化生産を端的に説明するなら、1日の生産量を均一にするという方法です。
さらに細かくしている工場では1時間あたりの生産量を均一にしているというところもあります。
それに対してまとめ生産という方法では、受注を受けてから早い段階で受注分を完成して納品するというものです。
例えば、A,B,Cという製品をそれぞれ400個ずつ受注したとします。
まとめ生産をするのであれば、最初の1日でAを400個生産、2日めでBを400個生産、3日目にCを400個生産ということになります。
しかし、4、5日目には受注が無いので生産がストップしています。

しかし平準化生産の場合には、Aという製品を1日50個生産し、Bという製品も1日50個生産し、Cの製品を1日40個生産するという方法になります。
これによって納品が完全に終わるまでに2週間程かかるようになりますが、毎日の生産量が全く同じになりますし、1日の生産量もかなり抑えられています。
生産量を均一にする平準化生産にはどのようなメリットがあるのでしょうか?

平準化生産にするメリット‐増産にも対応可能

今では多くの企業がまとめ生産ではなく、平準化生産へと移行しています。
なぜ企業は平準化生産へ移行しているかというと、平準化生産は増産にも対応し易いということです。
先程の例にありますが、まとめ生産の場合には毎日400個の生産を行なう必要がありましたが、平準化生産の場合は1日の生産はトータル140個に抑えられているわけです。
Aの商品の売れ行きが非常に大きくなり、在庫数では不足という場合には増産が必要になります。
全体の20%を増産する場合には、まとめ生産の場合には製品Aは1日480個の生産が必要になります。
しかし平準化生産の場合には、1日あたりの増産は10個だけになるので大きな影響はないでしょう。

しかし増産は単純に生産現場だけの話ではありません。
資材調達部門は増産分の資材を確保しなければなりません。
急な資材確保は難しく、特に80個もの製品の資材を急に準備するのは至難の業となります。
しかし平準化生産方法を使うことで1日の増産は10個だけに抑えられるのであれば、メーカーは資材の注文にも答えてくれるでしょう。

そして作業員の就業に関しても良い影響があります。
先程の例にもありましたが、まとめ生産の場合には1~3日目までの作業員は目一杯働く必要があるものの、4、5日目の作業員はほとんど仕事がないということになります。
これでは不公平が生じてしまい、作業員に不満がたまることになり工場の雰囲気が悪くなり作業能率や効率に大きな影響が出てしまいます。
こうした問題が起きないようにするために、生産管理担当は平準化生産のプランを作る必要があります。


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