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生産効率UPのために標準時間を活用する

標準時間を決める

1つの製品を制作するために必要な時間を標準時間と言います。
この時間を参考にして、従業員の作業時間や能力が適正かどうかを判断することができ、さらに人員が足りているのかどうかも決めることができるので、生産効率を考える上で標準時間は重要なものです。
しかし標準時間は最初から設定する必要はありません。
例えば、Aという製品を生産するのに60分という時間を決めたとします。
しかし製品を作るのに、多くの従業員は40分もあれば十分だった場合には、全ての作業員の作業能率が良いということではなく標準時間の調整が必要ということになります。

また標準時間ということなので、特に優秀な作業員に生産をさせて、その時間が30分なので、30分を標準時間に決めるということにしないよう注意しましょう。
焦って作業をしたりするのではなく、標準的な作業をして製品を完成させる時間が標準時間です。
ですから標準時間を最初から絶対のものとして考える必要はなく、試しに使ってみて適宜調整をしていくことでより正確な「標準時間」を定めることができるようになります。
精度の高い標準時間があることで作業能率の評価をすることができ、それは「儲け」に繋がることになります。

標準時間通りに作業ができるように指導をする

精度の高い標準時間というものを設定できたのであれば、この数字によって各作業員の生産能率を判断していくことができます。
仮に標準時間よりも早く製品を完成し、品質も良いのであれば作業上に秘訣があるということになるので、その方法を他の従業員にも学ばせることができます。
逆に標準時間内に生産が完了できていないなら、作業効率が良くないという事なので作業訓練を与える必要性があります。
全ての作業員がこの標準時間内での作業を行なうことできるなら、作業員を他の部署に回すこともでき、さらに新入社員を雇う必要がなくなり工場全体としてのコストを大きく抑えることもできるようになります。
こうしたことを行なうためには標準時間というものが必要になりますので、必ず精度の良い標準時間を決めて活用するようにしましょう。

標準時間に基づいて能率管理ができる

標準時間を設定する事で、作業能率を「数字化」することが可能になります。
30分という標準時間があり、実際の作業時間が60分ということであれば、作業能率は50%ということになり、作業員は即時指導が必要になります。
標準時間はこうした個人の作業能率の判断にも使えますが、それ以外にも活用できます。
それは実際の作業時間以外の「間接時間の削減」というものです。
仕事場に来ると実際に作業を行っている時間に加えて、作業を行えない時間というものが存在します。

例えば、朝礼、昼礼、夕礼、機械の停止時間、資材納品までの待機などの時間があります。
標準時間が30分の場合、仮に1日8時間労働を行った場合16個の製品を生産していなければならない計算です。
しかし作業員が作った製品数が14個で、1つにかけている時間が標準時間の30分という場合は、作業能率は悪くないので間接時間に多くの時間を割きすぎているという結論になります。
この場合には間接時間を削減しなければならないので、朝礼・昼礼・夕礼などの時間を減らす必要があるかもしれません。
いずれにしても、標準時間があることによって作業中のどこを改善しなければいけないのか、改善するためのカリキュラムなどを準備する必要があるのかを判断できるようになります。

標準時間による能率管理は、作業員を管理するということが目的ではなく、あくまで「儲け」を増やすために行なうことになります。
そのためにも標準時間を決めることや能率の良し悪しを現場に任せっきりにはしないようにしなければなりません。
生産管理業務を行っている者がきちんと作業現場に赴き、目で見ながら判断する必要があります。

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